フューエルインジェクション、ほとんどのバイクに採用されている今日。

セッティングとなれば、まだまだ理解されているとは言い難い状況ですね。

そこで、キャブレターと比較した説明で超簡単に解説させて頂きたいと思います。

皆さん、TMRやFCRのマニュアルを見られた方も多いと思いますが、アクセル開度に対して各ジェットの役割や分布の説明など。

インジェクションの噴射量を図解にした3Dマップもご覧になられたことが有ると思います。

下図EFI-3DMAPの赤色線はエンジン燃焼室に、ある回転数とアクセル開度を考えたとき必要な燃料を赤色線で表したところです。

TMRやFCRも同じ各ジェットの分布の合算したところがEFIの3D図解マップの赤色線になります。(負圧で吸われるのでアバウトですが)(ジェットは固定なので気圧や気温の変化に対応できない)

TMRマニュアルから

FCRマニュアルから

EFI 3DMAP ZRX1200daeg マニュアルから

上記のEFI 3DMAPから、ある回転数にあたるところを赤色線になり、スロットル開度軸側から見ればスロットル開度が大きくなると右上がりの赤色線になっていることが分かります。黒色部分は、その時に必要な燃料です。キャブレターでも同じです。

A/F 13 はAir 13:Fuel 1を表しています。図解3DMAP赤色線の上には13倍の空気との対比した燃料比です。

i-conは図解3DMAP赤色線を基調(ゼロ)に濃くする+補正、薄くするー補正でマフラーやエアークリーナーなど、入ってくる空気に合わせてA/Fを調整(セッティング)するサブコンピューターです。

車両のECUのマップでも不具合が無く回っているエンジンであれば、大きな補正値はいらないですが、エンストや息つきなど現象が出ていれば、その部分のアクセル開度、エンジン回転数の領域を+またはー補正で現象が改善できるところを探ります。  (補助センサーの情報で気圧、気温、水温、吸気温など補正してくれますが、MAPはマフラーや吸気側はSTDベースです)

吸入側、排気側の効率が変われば、元々の車両のマップでは合わなくなることがご理解できると思います。キャブレターでも同じですね。

あとは表組のマップで縦軸スロットル開度、横軸エンジン回転数の表から、スロットル開度とエンジン回転数の通り道を考えて該当する表組の範囲の枠を補正値を変えて走ってみて確認の繰り返しになります。

フルコンピューターの場合はベースのECUはフルコンピューターと置き換わるので、マップは白紙状態から作成しなければなりません。自由度もありますがコストもかかります。

簡単に説明させて頂きましたが、排気ガス規制やリミッター、点火系統などの部分は省いています。

 

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